『人月の神話』から学ぶこと。
最近、レンタルDVDばかり見ていて、本をあまり読んでいませんでしたが
今日は、ちょっと集中して読書にふけりました。
この本を読みきりました。
内容は、かなり古いです。
IBMメインフレームのOSである「OS/360」における開発プロジェクトの振り返りから始まります。
私自身もメインフレームを操作したことがありますが、「OS/390」と「zOS」です。
今の若い人が読んでも『ふ〜ん、で終わってしまうのではないかと思いました。
ところが、本を半分くらいまで読み進めると、話題が現代に向いてきます。
後半はかなりの盛り上がりを感じる本の構成になっています。
やはり、昔から『システム開発』は難しいものだったのですね。
現代において、多言語化、種々の開発手法があるけれど、そういったものは今に始まったことではないのだと再認識しました。
また、『銀の弾』を見つける活動は、古くから試行錯誤されており、未だ現代においても探求しているのことも再認識しました。
かなり印象に残ったのが、『ウォーターフォールモデルは間違いだ!』と銘打っているところ。
ウォーターフォールモデルの基本的な誤解を2点挙げている。
まず1点目が
[b]
プロジェクトでは各工程が一回だけで、アーキテクチャが見事で使いやすく、インプリメンテーションデザインが適切で、
テストの進捗に合わせて実現段階での修正が可能だと仮定しているところである。
[/b]
とある。
本書の中でも解説があるが、システムテストを通して顧客(ユーザ)に公開するので、
そこで想定していないエラーや要求事項などが発生することがある。
ただ、この段階では仕様書と合っているかを確認することになってしまうのです。
これでは、変化に対応することができないです。
2点目は
[b]
すべてのインプリメンテーションデザインとコーディングの大半、および単体テストの大部分がすべて済んだら、
各部分を端と端をつないでシステムテストのために組み合わせればよいと考えたのだ。
[/b]
です。
そんなうまくは行かないし、逆に大変です。
問題(バグ)の早期発見のために、何をすべきかです。
本書は、こんな私の印象に残った部分よりも、深い内容がたくさん載っています。
私が読んだのは、第17刷です。
最後の章に「人月の神話から二十年を経て」とあります。
この章はかなり面白いです。
過去の「人月の神話」から20年を経過した感想が書かれています。
こういった経過(経験)を語っている本は、貴重ですね。
ただ残念なことに、「翻訳がぎこちない」のと「文字が縦書き」と言う所が私にとってはマイナスでした。
だって英単語まで縦書きなので、読みにくいですよ。
