風呂敷を広げてから閉じるというやり方
基本設計(外部設計)を行なう時に、顧客と話をしながら纏めていくのはSIerならよくあること。
記載することは大体決まっているが、やり方は決まっていない。
大方、経験測になってしまうのではなかろうか。
少し前に、こんなやり方を聞いた。
風呂敷を広げて、必要な部分を選別して閉じる
と。
風呂敷を広げるというのは、顧客のほしいと思われるもの、政治や制度に関することなどを全て洗い出すこと。
風呂敷を閉じるというのは、ニーズや状況や費用に合わせて、不要なものを削り必要なものだけにすること。
個人的にこのやり方は、うまくいくように思えない。
そんな簡単にいくのだろうか?と眉唾ものです。
車を買う場合で考えると、予算が100万円だとして、高級車やF1の話をしてもどうだろう??と考えてしまう。
新車や中古車の有無や、予算前後で納まる話をして、あとは色やデザイン、ほしい機能などがあるかを確認する。
そりゃー、あった方が嬉しい機能はいっぱいあるだろうけど、予算内に入らないなら諦める必要がある。
時間(納期)や費用に制限がないのであれば、別の話だが、SIerの仕事の場合、初めに納期や金額が決まってしまうことは、珍しくない。
システムの場合、車のようにハッキリと目に見える形で提供できるのは、システムを構築してからになる。
車のように1つ1つの機能と金額が紐づいておらず、それにどれだけの費用が必要になるかは見積もりをしないと分からないこともある。
だから、最初にほしいものを全部だしてしまうとキリがないと思うのです。
システムの場合は、必要最低限を見極めて、それを如何に使い易く、効率的に構築するかを検討した方が良いと私は考えている。
一度、広げてしまった風呂敷は、なかなか閉じれるものではない。
それは必要、それも必要となって、収拾つかなくなることは容易に想像できる。
IT業界人として、基本設計で設計だけをするのではなく、顧客の仕事(業務)を理解しイノベートしていく必要があると思う。
そもそも、顧客にシステム部門があれば、こんなIT屋に頼まなくて済むのだが・・・それは別の話。
