親友
私には、『親友』と呼びたい友がいます。
私の人生において、無くてはならない人たちです。
その一人に高校生の時にとてもお世話なった人(彼)がいます。
出会ったのは、高校3年で同じクラスで席が近くになったことがきっかけでした。
私の高校時代の成績は、2年生が終わったときに学年で下から何番目という位置で、クラス担任からは『大学なんて・・・』という感じでした。
3年生になって、自席から彼を見ていると、授業を聞いていない。
ウォークマンで音楽を聞きながら、授業とは関係のない教科の本を開いていました。
『授業聞かないの?』
『うん、分かってるから』
そんな会話をした気がします。
後に分かったのですが、授業のペースでやっていたのでは、受験しようとしている大学に入れないということでした。
彼は、校内ではトップクラスで、全国レベルで何番になれるかを目指していたし、希望学部は医学部でした。
彼と仲よくなってきたとき、勉強法を聞いてみました。
というより、この自分の成績をどうしたら上げれるのかを(笑)。
『好きな教科は何?』
『数学と化学かな』
『本何冊読んだ?』
『・・・』
『じゃあ、まずは1冊読み切ろう』
彼は、そうアドバイスしてくれました。
その日から、化学の参考書を1冊読み切る努力をしました。
しかし、勉強癖がついていない私だったので、その1冊を読み切るのに2ヶ月くらいかかった気がします。
そうこうしているうちに、3年生の夏になり模擬試験。
すると、驚くことに化学の点数が格段にUP!!
勉強法なので、各人いろいろあると思いますが、この方法は私にバッチリでした。
誰でもそうかもしれませんが、理解できたり、成果を感じるとやる気が出てくるものです。
その後は、彼の真似ばかりで、授業中にウォークマンを聞いて参考書を読んでいました。
成績の良い彼は怒られませんが、成績の悪い私は、先生から何度も怒られました(;´∀`)
3年の秋からは、模擬試験ばかり。
○○模試というのを、散々やった気がします。
自分でいうのも何ですが、化学は向かうところ敵なし状態でした。
話は逸れますが、『フィクション』というのは作り話だということをこの頃知りました。
理系に進んだ私は、国語が大の苦手で、現代文、評論文、古文、漢文などありましたが、『主人公の意思』を考えるのが特に苦手でした。
しかし、そのときの国語の先生が、作り話なんだから作者の気持ちを考えれば良い、と。
???
走れメロスのメロスは、実在していないことをその時知りました・・・(´∀`)
先生も呆れていましたが、優しく教えてくれました。
私は、メロスっていう人はとても足が速くて、マラソンが得意だと思っていました。
そんな人のことを考えると、解答欄には「途中休憩が必要だった」とか「次の日は歩けない」とか。
でも、この話は作り話で、太宰治という人が考えたこと。
メロスのことを考えるとは、太宰治が何を伝えたいかということだと。
この事実は、衝撃でした。
羅生門だって、坊ちゃんだって、作り話と気づかされたからです。
羅生門の2階の人や、坊ちゃんの山嵐や赤シャツも実在しないんです。
作者が作り上げた架空の人物・・・・。
当たり前のことかもしれませんが、知らなかった私にとっては考え方が変わった出来事でした。
これをきっかけに、国語(現代文)の点数はグンとUPしました。
受験の時期になると希望大学については、親と色々もめましたが、最終的には国立大学に入ることに。
大学入る前から、『国立に行くなら大学院に行くからね』というのを条件として。
彼には、勉強ももちろんですが、お互いの家を行き来するくらい遊んだりもしました。
彼は、医学部に合格したのですが、希望大学ではないということで1年浪人の後、医学部に入学しました。
彼も私も結婚して子供ができると、たまにメールしたり、年賀状くらいになっています。
そして、たまたま彼の名前をGoogleで検索してみると、文献が沢山出てきました。
『○○先生の研究報告』そんなのが沢山。
やっぱ、すごい人なんだとしみじみ感じつつ、私も頑張らなくてはと鼓舞された気分です。
